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アフガニスタンの<New>絨毯・キリム  No.2

 このキリムは数年前パキスタンのペシャワールで買った。自分で使うためというより、売って少しくらいは小遣いが欲しいという理由で買った。
 アフガニスタン北部のマザーリシャリーフで製作されているとのことだった。このキリムは技法としてスマック織りが用いられている。
アフガニスタンの<New>絨毯・キリム  No.2_f0057070_14173020.jpg

 それは横糸が4本の縦糸を越して、2本に絡めて繰り返して織られる。横糸の色が変わるところで糸は裏側に引き出すため、片面しか使えない。スマックはテクニックの中でも最も難しく、優れた織りであることの証明でもある。
アフガニスタンの<New>絨毯・キリム  No.2_f0057070_14173945.jpg

 波打ちがありデコボコした感じはあり、横糸の一本は化繊を使っているようで裏面はところどころに玉が残っている(どういう処理がされてそうなったかわからないが・・・)。しかし、きっちりとした織りだし、悪くないと思う。このデザインはおそらくコーカサス地方のものではないだろうか。同様の織りのキリムが30枚ほどある中で僕は最もシンプルなデザインのこれを選んだ。
アフガニスタンの<New>絨毯・キリム  No.2_f0057070_14174754.jpg

 このキリムはいったん手元を離れたが、その匂いが気に入らないということで帰ってきた。確かにアフガニスタンのものは脱脂も充分にされていないため、羊毛独特の匂いはある。誰かがこれを気に入って買ってくれるまで、このキリムは僕のところにあるだろう。
by charsuq | 2006-12-06 06:31 | 絨毯 キリム | Comments(5)
Commented by ゆり at 2008-08-23 08:38 x
こんにちは
こちらのスマックのデザインは、ターリッシュのデザインをアレンジしてあるようです。 
匂いが普通のウール製品またはじゅうたんよりも匂う場合は、洗浄時に強い薬品を使い洗われたか、そうでなければ、残念ながら悪質のウール糸を使われているかもしれないです。
ですから、脱脂についてはあまり関係ないです。 かえって、ウール独自の持っている脂は毛質も守ってくれます。
日本は湿気が多いため、さらにウール独自の匂い強くなりますよね。 
色合いも素敵ですから良いと思いますが。
Commented by charsuq at 2008-08-25 21:05
ゆりさん、こんばんは。
絨毯やキリムに関わるお仕事をされておられるのですか?
脱脂はあまり関係ないんですか??アフガニスタンのものは他の地域よりウールの匂いが強いように思います。個人的には脱脂があまりされていない方が好きなんですが、それを嫌う人はいますよね。
気になったのが緯糸の一本がどうも化繊?を使っていることでした。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Commented at 2008-08-30 07:39 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-08-30 07:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by charsuq at 2008-08-30 22:13
鍵コメントさん、とても参考になるコメントでした。気分を悪くしていないのでご安心ください。
悪質のウールのことは僕も聞いたことがあるのですが、このキリムがそうなのかよくわかりません。僕は匂いについてはこんなものかと思っているのですが。実物をご覧いただければすぐにわかるのかもしれませんが、こういったことがインターネットでは伝わりにくい点ですね。ちなみに縦糸は写真では綿のように見えますが、ウールです。
ブログでは好きなように書きますが、間違っていることがありましたら、ご指摘いただけるとうれしいです。これからもどうぞよろしくお願いします。


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by charsuq

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