明神平~笹ヶ峰 2011.11.23
前日の夜10時までは大台ヶ原に行こうと思っていた。1週間ほど前の早朝に霧氷が見れたという情報があり、僕も見に行きたいと思っていた。12月以降は通行止めになるからこれが最後のチャンスだと思っていたので、他の山行きは考えられなかったが、道路状況が気になりだした。駐車場地の標高は高いし、札幌と同じくらいの気温なので、もしかすると路面が凍結しているかもしれない・・・。
過去の同時期でもチェーンが必要であったこともあるようだ。チェーンを巻いて走ったことがないし、それは練習してからにしようと今回は大台ヶ原行きをあきらめた。午後から小雨が降りそうなので遠出もできないから、いつもの明神平周辺に行くことにする。
5時前に起きて出発。駐車場地に着いたのは7時であったが、京都ナンバーの車がすでに停まっていた。今日はタイツを履いて歩き始めたが、すぐに暑くなって途中で脱ぐ。気温は5度前後と思うが、長袖のシャツ1枚でも少し汗をかく。いつもの道を比較的ゆっくりと歩いていくと、水場近くでひとりの男性に出会う。ばりっとして登山スタイルではない。まだ山を歩き始めて間もない雰囲気であったが、どこまで行くのだろうか。
挨拶をして通り過ぎ、僕は明神平に到着した。ここまでくると寒くてレインウエアを着る。三ツ塚分岐から明神岳の途中では下から吹き上げる冷たい風に我慢できず、レインウエアの下にフリースを着る。寒くて、鼻水がとまらなかったけど、モノトーンの世界を楽しみながら歩き、標高1432mの明神岳にたどりつく。ここから先は初めて歩くが木に巻きつけられたテープを頼りに歩くと迷うことはない。
カラカラカラ・・・。この時間に人!?思わず身構える。下からおじさんが登ってくる。「メイシンダイラ?シンメイダイラ?ってもうすぐですか?」が第一声であった。「ミョウジンダイラはここから30分くらいです。大台ヶ原から歩いてこられたのですか?」と今度は僕が尋ねた。「ええ、3泊しました。途中で道に迷っちゃって・・・。でも迷ったけどよかったですね」とのこと。そうだろうなあ、僕はまだ歩いたことがないが、森の奥深いところは魅力的だもの。高見山まで歩いて台高縦走が終わるおじさんのように僕も一度は歩き通したいと思った。
笹ヶ峰のは展望のないピークであるが、そこまでの尾根のブナ林はよかった。新緑の頃、また歩こうと思い、来た道を引き返した。明神滝で一人の外国人とすれ違う。国籍は不明であるが、こんにちはと日本語で挨拶をして通り過ぎる。下山し僕が車のエンジンをかけようとしたとき、彼が前の車道を下っていくのが見えた。どこまでいくのだろう、声をかけ乗せてあげようかと思ったが、旅なれた様子で楽しそうに歩いていたから、車をそのまま走らせた。すれ違ったとき、彼が右手の人差し指と中指をこめかみにあて、にっこりと笑った。そして、僕も同じポーズで挨拶をして、彼の前を通りすぎたのだった。
車道を歩くハイカーに声をかけるか、かけないかはそのときの気分なのだろうか。10年くらい前に大峰の大普賢岳の帰り道、和佐又ヒュッテから169号線まで歩くおじさんにはこちらから声をかけて、大和八木駅までお送りした。余計なお世話かもしれなかったが、あのとき僕が逆の立場であったら、すごくありがたいと思ったであろう。ということを思い出したとき、今日彼に声をかけなかったことを少し後悔し始めたのだった。
【コースタイム】
大又林道終点駐車場地((7:05)~明神平(8:30)~明神岳(8:50)~笹ヶ峰(9:15-25)~明神岳(9:50)~明神平(10:10)~駐車場地(11:10)
過去の同時期でもチェーンが必要であったこともあるようだ。チェーンを巻いて走ったことがないし、それは練習してからにしようと今回は大台ヶ原行きをあきらめた。午後から小雨が降りそうなので遠出もできないから、いつもの明神平周辺に行くことにする。
5時前に起きて出発。駐車場地に着いたのは7時であったが、京都ナンバーの車がすでに停まっていた。今日はタイツを履いて歩き始めたが、すぐに暑くなって途中で脱ぐ。気温は5度前後と思うが、長袖のシャツ1枚でも少し汗をかく。いつもの道を比較的ゆっくりと歩いていくと、水場近くでひとりの男性に出会う。ばりっとして登山スタイルではない。まだ山を歩き始めて間もない雰囲気であったが、どこまで行くのだろうか。
挨拶をして通り過ぎ、僕は明神平に到着した。ここまでくると寒くてレインウエアを着る。三ツ塚分岐から明神岳の途中では下から吹き上げる冷たい風に我慢できず、レインウエアの下にフリースを着る。寒くて、鼻水がとまらなかったけど、モノトーンの世界を楽しみながら歩き、標高1432mの明神岳にたどりつく。ここから先は初めて歩くが木に巻きつけられたテープを頼りに歩くと迷うことはない。
カラカラカラ・・・。この時間に人!?思わず身構える。下からおじさんが登ってくる。「メイシンダイラ?シンメイダイラ?ってもうすぐですか?」が第一声であった。「ミョウジンダイラはここから30分くらいです。大台ヶ原から歩いてこられたのですか?」と今度は僕が尋ねた。「ええ、3泊しました。途中で道に迷っちゃって・・・。でも迷ったけどよかったですね」とのこと。そうだろうなあ、僕はまだ歩いたことがないが、森の奥深いところは魅力的だもの。高見山まで歩いて台高縦走が終わるおじさんのように僕も一度は歩き通したいと思った。
笹ヶ峰のは展望のないピークであるが、そこまでの尾根のブナ林はよかった。新緑の頃、また歩こうと思い、来た道を引き返した。明神滝で一人の外国人とすれ違う。国籍は不明であるが、こんにちはと日本語で挨拶をして通り過ぎる。下山し僕が車のエンジンをかけようとしたとき、彼が前の車道を下っていくのが見えた。どこまでいくのだろう、声をかけ乗せてあげようかと思ったが、旅なれた様子で楽しそうに歩いていたから、車をそのまま走らせた。すれ違ったとき、彼が右手の人差し指と中指をこめかみにあて、にっこりと笑った。そして、僕も同じポーズで挨拶をして、彼の前を通りすぎたのだった。
車道を歩くハイカーに声をかけるか、かけないかはそのときの気分なのだろうか。10年くらい前に大峰の大普賢岳の帰り道、和佐又ヒュッテから169号線まで歩くおじさんにはこちらから声をかけて、大和八木駅までお送りした。余計なお世話かもしれなかったが、あのとき僕が逆の立場であったら、すごくありがたいと思ったであろう。ということを思い出したとき、今日彼に声をかけなかったことを少し後悔し始めたのだった。
【コースタイム】
大又林道終点駐車場地((7:05)~明神平(8:30)~明神岳(8:50)~笹ヶ峰(9:15-25)~明神岳(9:50)~明神平(10:10)~駐車場地(11:10)
by charsuq
| 2011-11-23 22:56
| 登山 台高山系
|
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いつか また どこかで
by charsuq
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オールド・アンティークのトライバルラグ&テキスタイルを販売しています。非売品もあり、ほとんどは値段を表示していませんが、お気軽にお尋ねください。Gallery Forest
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2.写真の無断転載禁止。
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