鍋島緞通に出会う_写真編

 先日投稿した「鍋島緞通」についてですが、本日写真を撮らせていただきました。
出展されていた「工房 もめんの華」では織り手さんが12人いらっしゃるとのこと。日本の手織り絨毯がなくならないことを心から願っています。
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↑一番右はオリジナルな文様らしいのですが、牡丹を使ったものが多いようです。
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# by charsuq | 2006-03-04 19:32 | 絨毯 キリム | Comments(0)

チェイシング・アフガン その2

 お待たせしました。本日、日本手織絨毯研究会の会報が届きました。そこに投稿した記事をアップします。原稿のほうはまだヘラートの二日目でストップしていて、これからぼちぼち書き始めなければ・・・。

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■ マシュハド(イラン)~ヘラート(アフガニスタン) / 2005.5.1

 短期間の旅ではのんびりと寝ていられないのだ。目覚まし時計が鳴る前に起きて荷造りをし、フロントで寝ていた少年に鍵を返して、タクシー乗り場に向かった。「ヘラート!ヘラート!お前ヘラートに行くのか?こっちに乗れよ!」意外と客引きは激しかったが、すぐに他の三人が集まって6時には出発することができた。ただし、その呼び込みは正確ではなく、実際はアフガニスタン国境までしか行かない。四人乗り合いタクシーでひとり5万アル(約650円)。運転手が無言で時速130kmの速さでぶっ飛ばしたこともあって2時間半くらいで着いたのだが、車窓から見えるホラサ-ン地方は緑豊かな大地であった。

 アフガニスタンでの建設プロジェクトに携わっているというイラン人のエンジニアのおじさんといっしょに国境を超える。彼はカブールに飛行機で向かうとのことで「カブールに行くのなら私といっしょに来ないか?」と誘われたがカンダハールに行く旨を伝えると「そうか、カンダハール近郊はあまり治安がよくないようなので気をつけなさい」とのことだった。それは僕も気になっていたのだが日本で充分に情報を入手できなかったので、ヘラート滞在中にできるだけ多くの人に確認して、最悪の場合はカブールに飛んでパキスタン・ペシャワールに抜けるつもりでいた。
 イラン側のイミグレーションは電話ボックスのようなブースに役人が座っていてそれを待つ人々が順番に並んでいたのに対して、アフガニスタン側ではデスクの向こうにいる役人に我先にと人々が押し合い、それがかえって効率を悪くさせていた。そこでまごまごとしているとイラン人のおじさんが助け舟を出してくれた。パスポートに入国スタンプが押されていることを確かめて、僕たちは荷物運びの少年とともにタクシー乗り場まで再び歩き出した。トラックは列をなしていて物資の輸送が活発なことがうかがえた。道路わきにはゆったりとした民族衣装を着た何十人もの男たちが何をするでもなくぼんやりと佇んでいる。ブルカといって頭からすっぽりかぶり目のあたりがメッシュになっている女性たちの衣装が風にゆらめいている。そのクラシックさに惹かれる一方、目さえ見えないその衣装に僕は今でも違和感を感じてしまう。現地で購入したものをこっそりと被ってみたことがあったのだが、頭がきつくしめつけられ、息をするのも苦しく、視界は極端に狭いのだ。だからといって僕は彼らの風俗を批判しているわけではないし、自分にその資格はないのだと戒めている。
 これでアフガニスタンに入国したのは三回目になるわけだ。カイバル峠越えをする際にはペシャワールの役所でパーミッションを取得し、トライバルエリアを通過するのに銃を所持したガードマンを同乗させる必要があった。南のチャマン-スピンボルダック国境はまるで無法地帯のような殺伐とした雰囲気で混沌としていた。そんな面倒な手続きもなく、「この先は果たして大丈夫なのだろうか?」という不安に駆られることもなく、他の国と変わらない普通の国境越えだった。

 国境からヘラートまで乗合いタクシーで一人250アフガニー(1ドル=49アフガニー)。「さあ行こうぜ!」すんなりと国境を超えることができたせいか気分は軽やかだった。道路は完全に舗装されていて、途中で検問もなかった。一時間くらい走ったころ車窓から大きなミナレットが見え、ヘラートの街に近づいたことがわかった。

 街の地図さえ持っていない僕はタクシーで降ろされた場所がどこかさっぱりわからなかったが、市の中心部までそう遠くはなさそうだったので、歩いていくことにした。NHK出版の「アジアハイウェー」によるとヘラートの破壊はひどく地雷も百万個埋められていると書いてあったが、市内を歩いている限りにおいてはその傷跡が見られなかった。マシュハドと比べれば街はほこりっぽく喧騒に包まれていたが、思っていた以上の建設ラッシュであり、人々の表情は明るく、物資は満ち溢れていた。

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(つづく)
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# by charsuq | 2006-03-04 18:24 | | Comments(2)

「袋小路の男」 絲山秋子

 通勤電車の約40分間。それは至福の時間。これほど集中して本を読める時間はあまりない。面白い書物に出会うと「事故かなにかで電車が止まってくれないかな」と思うこともあるくらいだ。

 日経新聞で彼女の文体に興味を持っていて、一度読んでみたいと思っていた。
「沖で待つ」が芥川賞を受賞したようであるが、その前にこの「袋小路の男」を手にした。

 気にかける男性を想いながらも彼と手を触れることもなく12年の歳月が過ぎる。淡々とした語り口が続くが、決して退屈にはならない不思議な質感がある。会社に着くまでに一気に読んでしまったが、なぜか「もうすぐ春なのだな」と感じさせる爽やかさがあった。

 そこに収められていた「アーリオ オーリオ」という短編は、叔父と中学生の姪との手紙のやりとりで進行する話だが、最後にはほろりとさせられる暖かく優しい空気に包まれていた。
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# by charsuq | 2006-03-03 12:36 | 雑記 | Comments(0)


いつか また どこかで


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