「チェチェンの呪縛」 横村出

 読んだ本をひとつひとつ書いていくとなると結構な労力がいるのだが、できるだけ書いておこうと思う。この書物の投稿を楽しみにしてくれている人がいるみたいなので。

 ロシア人女性ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤ渾身の一冊「 チェチェンやめられない戦争」を読んでいたため、熱心に勉強されている著者には申し訳ないが特に読んで良かったと思うことができなかった。

 モスクワのオスト劇場の占拠事件、北オセチアのベスランでの学校占拠事件、自爆テロなど何か事件があるときのみ「チェチェン」という地名が活字となり、僕たちの目に飛び込んでくる。その地で何が起こっていて、そこに住む人達は何を感じながら暮らしているのか、そんなことさえほとんど知ることもなく何かおっかないイメージのみを抱いている。

 しかし、そんなテロルを起こすくらいロシア軍はむごいことをしているのだろう。アメリカにしてもロシアにしても「テロとの戦い」という名のもとに一体何人の一般市民を殺したことだろう?義は一体どちらにあるのだろうか?

 抵抗勢力側にたった報道をするとその後の行動がとりにくいことはあるだろう。だからこそ僕たちはそこにある切実なる声を聞こうとするし、その人の生き方に惹かれもする。これからもこの紛争とこの地域についての書物があれば読んでいきたいと思う。
 
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# by charsuq | 2006-03-10 20:15 | 雑記 | Comments(0)

「死ぬまでにしたい10のこと」 イザベル・コヘット監督

 「ジャケ借り」ならぬ「タイトル借り」した映画。

 主人公のアンは23歳。17歳で出産した彼女は二人の子持ち。彼女は卵巣に腫瘍ができそれが胃に転移して、肝臓まで犯されていることを知る。

 余命は2,3ヶ月と医師に告げられる。
コーヒーショップでノートを開き、死ぬまでにしたい10項目をすらすらと書き出した。こんなにすぐに思いつくものかと驚いたが、子を持つ女性には絶対にしておきたいことは随分とあるのかもしれないな。

 この映画の中では彼女は全てをやりきっていないが、それでも最後は悔いを残さずにこの世を去ったような終わり方だった。

 彼女は夫に自分の命が残り少ないことを夫に知らせていなかった。残されたものにとってはもっとしてあげたかったこともあったと後で後悔させることになるのだが、僕たちは死ぬことをあまり考えずに生きていることを描きたかったのだろう。

 みおわってから以前読んだ小説の一節が思い出された。

      さよならの前に
      うろたえてはいけない。
      別れは再びめぐり逢う前に
      なくてはならないものだから。

      そして再会の時は必ずやってくる
      君とその友人のために、
      ある時間を経て、
      いくつかの人生を巡った後に
      必ずやってくるものだ。
                          「イリュージョン」 リチャード・バック

 僕が死ぬまでにしたいことは何だろうか?

 あなたにとっては何なのでしょうか?
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# by charsuq | 2006-03-10 05:52 | 銀の街へ | Comments(0)

旅をするあなたに

 ネパールの民謡に惚れ込んだ女性がいる。スンダリミカさん、スンダリとはネパール語で「うつくしい」という意味だそうだ。以前、彼女が京都のギャラリーでコンサートをしたことがあり、聴きに行ったことがあった。ネパール民謡のなんと抒情的なことかと感心した、うれしい出会いでもあった。その中で旅の応援歌ともとれるものがあるので、紹介したい。

 これから旅をするあなたに。

    「ティムロ マヤレ ~舟でゆこう~」

    空は澄みわたり 風も凪いだから
    最後のお茶を飲んだら
    もういちど顔をよく見せて
    君は君の舟で 僕は僕の舟で
    べつべつの河を下って
    おなじ海でまた会おう
 
    すぐにきっと会えるから 旅の話でまた呑もう
    ゆらゆらゆれて流れる 君によく似た満月

    空をゆくのではなく
    レールをゆくのでもなく
    人の流れよりゆるやかに
    牛の歩みより軽やかに
    君は君の舟で 僕は僕の舟で
    べつべつの河を下って
    おなじ海でまた会おう

    嬉しい噂聞かせて 風の便りまた読ませて
    朝の窓辺で鳴くのは 君の声で歌う鳥

    空は澄みわたり 風も凪いだから
    最後のお茶を飲んだら
    もういちど顔をよく見せて
    君は君の舟で 僕は僕の舟で
    べつべつの河を下って
    おなじ海でまた会おう
    おなじ海でまた会おう
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# by charsuq | 2006-03-09 20:54 | | Comments(0)


いつか また どこかで


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