39歳

 用事があり仕事が終わってから梅田に出た。
今日は珍しくジャケットを着ていたので、ポケットに入れたままにしておいた携帯電話の着信に気付かなかったのだが、ここ一週間電話をかけてもかけてもらってもすれ違いだった知人からだった。

 すぐに電話をかけ、久しぶりに会いましょうと喫茶店で待ち合わせた。

 今、裁判の通訳の仕事が入ってめちゃめちゃ忙しくしているとのことだった。知人のRさんはカブール大学文学部を卒業後に留学のため来日したのだが、ソ連侵攻などアフガン情勢の急変により以来日本に住み続けている。

 カンダハール出身のRさんと初めて会ったのは、ジャララバードで支援活動されている西垣さんの家に食事に招待されたときだった。その後、ダリ語を教えてもらったあとも少なくとも月に1回は会っている。

 そろそろ帰ろうと思ってからも会話が横滑りして1時間半ほど話し込んだ。アフガン国内での移動手段の話しになりマザーリシャリーフまで飛行機にしたらどうかとRさんは提案した。しかしカブールのワジィアクバルハーン地区にあるアリアナ航空のオフィスでのチケットの購入システムってよくわからないし(賄賂を払えばスムーズなのだろうが)機体にも不安があると僕は答えた。陸路も決して安全とは言えないが・・・。

 彼が数年前に取材で訪れたとき、「大学時代に購入された飛行機が現役で使われていたよ」というから39年昔のものが空を飛んでいることになる。ヘラート~カブール路線でカムエアーが墜落したのは記憶に新しい。僕は旅先でテロより何より交通事故が一番怖いと思っているのだが、陸と空を考えたときにやっぱり空の方がましとは頭ではわかるのだが、出来る限り途上国での国内線は乗りたくないという気持ちもある。

 さて、どうなることやら。
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# by charsuq | 2006-04-18 22:46 | アフガニスタン | Comments(0)

ハッピー・ワンダラー

 「別冊太陽 更紗」を読み終わった昨日、立ち寄った古本屋で別の更紗に関する本を発見した。1974年に染織と生活社より出版された「染織と生活No.5」という僕がその存在を知らないものだった。それは店の前の籠に無造作に入れたあった。

 ジャワ更紗、シャムロ染(タイ更紗)、中島更紗や友禅、古渡り更紗やインドの更紗職人など幅広く特集が組まれていた。「別冊太陽」と比べると明らかに写真は古臭いのだが、活字の多いその本は思わず読み込んでしまいたくなる魅力があった。

 その中で「原始美術の宝庫 メラネシアの島々(2)」でタパに関する記事は面白かった。僕は最近になって初めて知人にそのものを見せてもらった(国立民族学博物館で見逃していたのだろう)こともあり、その製法や染料については勉強になったし、衣類という概念を筆者が問いかけていたことに共感を覚えた。

 タパとはカジノキ、ガジュマル、パンノキ、イチジクなどの桑科の植物の外皮を打ちのばしてつくった布のことで、褌や腰巻などの衣料として使われ、南太平洋をはじめ世界の熱帯地域でみられるようだ。【参照:タパ】

 156頁あるこの本は当時の値段で1000円。それが何と100円で売られていたのだ。そこで購入したもう一冊の講談社「世界の歴史~草原とオアシス」も150円と破格の値段であった。二冊で約2US$。ハッピー・トゥダラー、そんな英語が正しいのかわからないが、こんな値段でも幸せな買い物はできるのさ、と誰かに言いふらしたくなるような掘り出し物だった。
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# by charsuq | 2006-04-17 20:07 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

「別冊太陽 更紗」

 僕は図書館で借りたり、立ち読みしたり、古本屋に立ち寄って探したり、インターネットで国内外の古書店に注文したりして、書物に関してできるだけ出費をおさえるようにしている。

 平凡社発行の「別冊太陽 更紗」、僕にしては珍しく定価で本を買った。写真がきれいだったということもあるが、更紗について非常にまとまったいい本であった。京都書院発行の「染織の美2」のなかで紹介されていたものと同じものもあったが、ため息をつきながらページをめくった。

 特にスマトラ島で発見された「千継ぎ」更紗衣裳は是非とも現物を見てみたいと思う一品であった。関西で展示会をやってくれないだろうか。

 インドで生まれた更紗はヨーロッパやアジアの人たちを魅了したが、インドネシアにおいてもそれが珍重され、大切に保管されていたようだった。その後はバティック(ジャワ更紗)としてインドネシア独自の更紗を作り続けている。昨年、インドネシアに二度出張で行ったがバティックの世界にうっとりした。二度目の出張において出会った現地採用の日本人スタッフの妻が中部のインドラマユの近くの農村出身だったこともあり、彼女の実家に泊めてもらってインドラマユやチルボンでのバティック作りを見に行く旅を計画していた。しかし、直前になって食あたりになり二日ほど寝込み、さすがに短期間の出張においてこれ以上休めないというプレッシャーもあり、結局その旅はできなかった。

 今年になり僕は転職したので、その旅を叶えることができないでいる。
 
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# by charsuq | 2006-04-16 19:31 | 染織と民族衣装 | Comments(2)


いつか また どこかで


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