「特別展 ペルシャ絨毯の世界」を訪れて 3

 僕が訪れた日の午後に主任学芸員の福田浩子さんの講演会があった。

 1時間半ほどの講演は出品されている絨毯の解説やそれらを借りるまでのいきさつの話しが中心であった。
 「みなさんにペルシャ絨毯の話しをする私はイランを一度も訪れたことがないんです。その周辺諸国は何度も行っているのですが」
 とおっしゃられたが、講演会前に図録を見ていると広島県立美術館にはウズベクやトルクメンの衣装や刺繍のコレクションが数多くあり、福田さんがその展示会に携わっておられたことから、染織に造詣の深い方だと想像していて、話がどこまで広がるのか期待していた。

 まず、カーディング(梳きほぐす)された羊毛で紡ぎの話しから始まった。紡錘車を使わず手でくるくるっと巻き上げる作業を続けある長さ分を紡がれた。巻く方向により右(S)撚り、左(Z)撚りになること、その単糸同士を重ね合わせるとS撚りとS撚りはZ撚りになり、Z撚り同士はS撚りになるとのこと。これに関しては知識として知っているが、一度自分でやってみないといけないなと思った。
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 次は染についてである。
絹や木綿もそうなのだろうか、よくわからないが、羊毛は染料だけでは染まりにくいようだ。そこで繊維に染料を固着させる働きのある媒染剤を入れるのだが、アルミ(明礬)媒染、銅媒染、鉄媒染で染めたものを見せてくれた(染料は忘れてしまったが茜でなかったか?)。同じ染料でも媒染剤の種類によって出来あがりの色は異なり、アルミ→銅→鉄の順に暗い色になっていた。

 古い絨毯で黒色の羊毛のみパイルがなくなっているものがある。資料がなくてわかりにくいかもしれないが、他の色のパイル(毛羽)がふさふさに残っているのに対し、黒色部分のみそれが脱落しているのだ。何でなんだろうか、と不思議に思っていたが、この講演会でよくわかった。

 鉄媒染による影響のようだ。化学的にうまく説明できないが、年月が経つとともに鉄が羊毛を腐食させたり、傷つけたりしてしまうのだ。あとになって読み返した手持ちの資料にそのことが書かれていて、自分の読み込みがあまいことを再認識させられましたが・・・。

【参考文献】
「絨毯~シルクロードの華」 朝日新聞社

(つづく)
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# by charsuq | 2006-06-05 21:12 | 絨毯 キリム | Comments(0)

チェイシング・アフガン2006 <ラフスケッチ> 14

 リーさんが向かったという方向に歩いていこうとしたが、雨が降りだしそうだったので、宿に戻ることにした。

 帰り道、羊・山羊を連れた少年が前を歩いていた。
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群れから離れようとするヤツがいれば石を投げている。

 一番肉付きのいいものを指差して「こいつはいくらするんだ?」
と尋ねると「セヘザール(約60ドル)」と言う。

 交渉しだいで40-50ドルにはなるんだろうか。
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(つづく)
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# by charsuq | 2006-06-04 19:12 | | Comments(0)

ウルッテ、プップギ、うちわ

 少し早いが父の日のプレゼントを買うために両親と出かけたモンベルショップで好きな服を選んでもらおうと思ったのだ。ウォーキングをしている母親も一着ほしそうだったので、母の日には食事代を出しただけだったので、二着まとめて買うことにした。
 竹レーヨンとポリエステルの混紡素材の長袖のシャツで父親は緑色、母親はピンク色を選んだのだった。

 その後、待ち合わせの時間まで僕は書店に入り、立ち読みをしていた。小泉武夫先生の題名は忘れてしまったが、日本の各都道府県の美味しいものをまとめた本があって、関西編を読んでいた。そのなかで大阪・鶴橋のホルモンについて書いておられ、そういえば久しく食べていないなと思いだした。そうなると無性に食べたくなるもので、煙とにおいが充満している店内で網の上でぷちゅっとはじけて焦げてゆくホルモンが頭の中を離れなかった。

 一旦家に帰ったが、「馬頭琴」を一本売ろうと思っているので教室があった旧モンゴル料理店を訪れた(現在はモンゴル料理を出していない)。店主のKさんとしばらく話していて、買いたいひとが見つかれば連絡してください、とお願いした。

 それから難波の道頓堀に出て、「空」という店に入った。生ビールにキムチ、ウルッテ、プップギ、うちわ(のどぼとけ)、ハチノス、テッチャンを注文する。まとまって皿に盛られているので、ハチノスとテッチャン以外はこれが何なのかよくわからなかった。

 まず白菜のキムチはビリビリとする辛さはなくマイルドであり、いろいろな旨みが溶け合い、ビールを飲みながら食べると甘みさえ感じるようだった。
 ホルモンはそれぞれ違った歯ごたえと味わいがあったが、特にハチノスとテッチャンは絶品であった。口の中に入れると脂分が甘くやわらかく、それがたれと絡み合い、ごはんがあればかき込みたくなるほどだった。他にもいろいろな種類のものがあり、店で働いている女の人たちも日本語が上手でハキハキとした応対で心地よかった。

 にせんさんびゃくえんです。

 そんなものか、と思って支払いをすませたが、あとになって彼女はキムチを伝票に書き込むことを忘れたんじゃないかと思え、ネットで料金を確認してみたら、やはりそうだった。ちょっと宣伝したから、400円はチャラにしてくださいね。
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# by charsuq | 2006-06-04 00:17 | 雑記 | Comments(0)


いつか また どこかで


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