チェイシング・アフガン その5

■ ヘラート(アフガニスタン)/  2005.5.1

 それから、新市街、旧市街をひたすら歩き20~30の絨毯屋を見て回ったが、僕の情熱が足りなかったせいか、これは!と思うようなものに出会うことができなかった。多くの絨毯商人が息を切らせながら、チャイを振舞うことで引きとめようとしながら、せっかくやってきた外国人に一枚でも買ってもらおうとしていた姿は微笑ましかったが、それが僕を居心地の悪いものにさせ、そのような店では品定めをしてそそくさと店を出たのだ。

 絨毯を見たり、ぶらぶらしている以外にこの街でしておかなければならないことがある。この街から次にどこへどのように移動するのか、決めることだ。中心部にあるムアファク・ホテルの近くにカム・エアーのオフィスを見つけたのでカンダハール路線が運行しているか尋ねてみたが、アリアナ航空も含めカンダハールへの便はないとのことだった。これでカブールに飛ぶか陸路でカンダハールに向かうしか選択肢がなくなったわけだ。
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 宿に置いてあった情報ノートを読んでいると「カンダハールはまじでやばい!街中みんな武装している。石は投げられるし外国人に対してかなり敵対的だ」「バスに乗っていると乗客を装っていた数人が突然自動小銃を取りだし全員から金を巻き上げたことがあった、と被害に遭った人から聞いた」等々ここではオープンにできないことまで、そこには書かれていた。どれも最新の情報ではなく、それをどう受け取っていいのかわからなかったので、もう少し現地の人間に聞いてから判断しようと思った。特にヘラート-カンダハール間を往復するタクシーのドライバーたちに聞いてから判断するのが最もいいような気がした。

 夜の街は静かであり、することがない。宿泊客たちは部屋で仲間と話しをしているか、フロントにあるテレビから流れる女性のダンスシーン(北部のマザーリシャリーフで撮影されたビデオのようだ)を食い入るように見ているかどちらかであった。僕もぼんやりと眺めていたのだがそれにも飽きてしまい、部屋に戻ってベットに寝転がった。犬たちがしきりに吠えていたのが不気味でしばらく寝つくことができなかったが、さすがに銃声が聞こえないのに安心してか、いつのまにか眠りについたのだ。

(つづく)
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# by charsuq | 2006-04-25 21:17 | | Comments(0)

今年こそ

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沖縄へ。
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# by charsuq | 2006-04-24 22:09 | 雑記 | Comments(0)

「琉球布紀行」 澤地久枝

 立ち寄った古本屋で「染織の美」を3冊購入した。確か全30冊だったはずで、これでようやく半分を集めたことになる。空白の時期があったが、この「染織の美」と国立民族学博物館発行の「季刊 民族学」、洋書「HALI」はできる限り蔵書として持ったおきたいと思っている。古本屋を見つければ立ち寄り、「HALI」に関してはまとまったお金が貯まればバックナンバーを揃えていきたい。ただ、昔のものはプレミアがついてものすごく高くなっており手が出せないが・・・。

 柳宗悦さんの書物に琉球(沖縄)の豊かな染織文化についての記述があり、気になっていた。近所の図書館でこの「琉球布紀行」を見つけ、さっそく借りて読んでみたところ、僕はこの地域の布に関して全く無知であったことを知った。

 この書物のなかには、第二次大戦後に多くを失い、全く何もないところから歯を食いしばりながら故郷の染めと織りを蘇らせ、取り組んでおられる人たちへの限りない愛情が溢れている。

 「総合的で高い水準の専門知識には門外漢のままでもいい。一人のきもの好きの分際は知っている。わたしが挫折したのは、「織機を使って織る」というそもそもの筋道がわからないことだった。筬や杼の動き。綜絖の役割。いちばん初歩の「織る原理」がわかっていない。仕事の場で見て、説明を聞いているときには、わかったような気になっている。しかし、「からだで覚える」という職人の世界の秘訣はここにも生きていて、頭でっかちな理解は、すこし時間がたてばバラバラになってしまう」

 と澤地さんは書いておられる。絨毯や布には多少なりとも興味があり、好きだと人には言っているものの自分の手で織ったり縫ったり染めたりしていないので、僕も「織る原理」を基本的にわかっていないのだと感じのだった。

 機会があれば面倒がらずにやってみよう。
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# by charsuq | 2006-04-24 22:05 | 染織と民族衣装 | Comments(2)


いつか また どこかで


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