カテゴリ:絨毯 キリム
- 久しぶりの "tribal rugs"[ 2012-01-04 20:34 ]
- ドイツにいってしまったのか その2[ 2011-05-22 15:20 ]
- 2011年展示会を振り返る その1[ 2011-03-28 21:05 ]
- 終了しました 2011年展示会[ 2011-03-18 00:35 ]
- 2011展示会「西アジアの絨毯とキリム」 会場風景[ 2011-03-17 23:55 ]
- 中国のアンティーク絨毯[ 2011-02-12 21:30 ]
- ドイツにいってしまったのか[ 2010-12-14 20:45 ]
- 夢見ごこちがいい[ 2008-11-18 22:46 ]
- ルーツ[ 2008-11-06 21:52 ]
- バローチからシャーセヴァンへ[ 2008-11-01 11:28 ]
久しぶりの "tribal rugs"
榊さんと一緒に展示会をしてから10ヶ月しか経たないのに、ずいぶんと前のように思える。5月頃まで写真撮影をしていて、去年の前半はかなり時間を費やしていたが、後半は暇があれば山に行っていて、部屋に敷いている6平米のアフガニスタンの赤い絨毯以外はほとんどラグを見ることなく新年を迎えた。
「最近、絨毯の記事が見れませんね」
気にはなっていたが、久しぶりにいただいたお便りに返事をすることなく、毎日があわただしく過ぎていった。
毎年のように続けていた展示会も今年は開催しないかもしれない。楽しみにしてくれている人がいるかもしれないが、新しいものを買っていないし、今までとかわりばえがないだろうから、今年は休もうかと思っている。
年末に久しぶりに見たものも多かったが、トライバルラグはやはりカッコイイ。数ある工芸品の中でこれほど魅せられるのは他にないんじゃないかと思うほどだ。嫌いになることは一生ないだろうけど、これからは今までよりも記事はかなり少なくだろうし、つきあいかたもゆるやかになってくるだろう。
しかし、好きであり続ける限り、ある時間を経て、また出会えるだろう。素晴らしいラグと素敵な人たちに。
これらの写真はネットでアップしていないコレクションの一部です。久しぶりのラグの写真をお楽しみください。





「最近、絨毯の記事が見れませんね」
気にはなっていたが、久しぶりにいただいたお便りに返事をすることなく、毎日があわただしく過ぎていった。
毎年のように続けていた展示会も今年は開催しないかもしれない。楽しみにしてくれている人がいるかもしれないが、新しいものを買っていないし、今までとかわりばえがないだろうから、今年は休もうかと思っている。
年末に久しぶりに見たものも多かったが、トライバルラグはやはりカッコイイ。数ある工芸品の中でこれほど魅せられるのは他にないんじゃないかと思うほどだ。嫌いになることは一生ないだろうけど、これからは今までよりも記事はかなり少なくだろうし、つきあいかたもゆるやかになってくるだろう。
しかし、好きであり続ける限り、ある時間を経て、また出会えるだろう。素晴らしいラグと素敵な人たちに。
これらの写真はネットでアップしていないコレクションの一部です。久しぶりのラグの写真をお楽しみください。





ドイツにいってしまったのか その2
そうか、この絨毯もドイツにいってしまったか・・・。

現地イランの絨毯屋のおやじが自宅にあるバルーチのプレイヤーラグを見せてやる、と言っていたのは3年ほど前のこと。値段が安ければ買ったのかもしれないが、かなり高額であったため、見るだけにおわった一枚であった。
モハンマド・テヘラニーのサイトを見ると「なんだよ、これ・・・」とため息が出るようなものが多い。現地の絨毯屋で「これをテヘラニーが欲しいと言ってたよ。でも彼は俺の言った金額よりも安く買いたかったから、売らなかったけどね」と聞き、その絨毯を見たことがある。インパクトのあるギャベであった。面白いと思ったが、手の届く値段ではなかったので、僕もあきらめざるをえなかった。しかし、そのギャベもいつか、ドイツに行ってしまうのだろう。
残念ではあるが、それが現実なんだ。

現地イランの絨毯屋のおやじが自宅にあるバルーチのプレイヤーラグを見せてやる、と言っていたのは3年ほど前のこと。値段が安ければ買ったのかもしれないが、かなり高額であったため、見るだけにおわった一枚であった。
モハンマド・テヘラニーのサイトを見ると「なんだよ、これ・・・」とため息が出るようなものが多い。現地の絨毯屋で「これをテヘラニーが欲しいと言ってたよ。でも彼は俺の言った金額よりも安く買いたかったから、売らなかったけどね」と聞き、その絨毯を見たことがある。インパクトのあるギャベであった。面白いと思ったが、手の届く値段ではなかったので、僕もあきらめざるをえなかった。しかし、そのギャベもいつか、ドイツに行ってしまうのだろう。
残念ではあるが、それが現実なんだ。
2011年展示会を振り返る その1
日時は前後するが、思いつくまま書こうと思う。あったこと、感じたことをすべて書くつもりはないし、ネット上でオープンにするべきではないと思うことは書かないけどね。
「こういうものを好きなんだなあ」と思えるような人に出会ったときは展示会をしてよかったと思う。また、購入してくださった方にお会いできることもうれしい。顔は忘れてしまうかもしれないけど、買ってくれた人の佇まいや声のトーンなんかはたぶん一生忘れないんじゃないかな。
今回の展示会では僕は休日しかギャラリーにいなかったので、平日にお買い求めいただいた方とは残念ながらお会いできなかった。
らくだの毛をつかった無地のキリム(テントベルトの一部か?)は展示会のあいだ何度も見ていたが、手放すのが惜しいと思う(どれもそうだけど)ほど気に入っていた。
ウズベキスタンのスザニもかなり好きな一枚だった。白地に大胆な文様のサマルカンドのスザニは好きで、特にティーポットのデザインはかわいらしくて気に入っていた。

手放した以上、未練を残してはいけないんだと自分に言い聞かせている。絨毯屋さんの人たちが使う「嫁入り」という表現はあまり好まないし、自分では使わないと決めている。それでもふと「あの一枚は・・・」と思い出すことはあるだろう。人生をほんの少し豊かにしてくれた一枚に出会えたことに感謝するとともに、その一枚が誰かにとってもそうであればうれしいと思う。
「こういうものを好きなんだなあ」と思えるような人に出会ったときは展示会をしてよかったと思う。また、購入してくださった方にお会いできることもうれしい。顔は忘れてしまうかもしれないけど、買ってくれた人の佇まいや声のトーンなんかはたぶん一生忘れないんじゃないかな。
今回の展示会では僕は休日しかギャラリーにいなかったので、平日にお買い求めいただいた方とは残念ながらお会いできなかった。
らくだの毛をつかった無地のキリム(テントベルトの一部か?)は展示会のあいだ何度も見ていたが、手放すのが惜しいと思う(どれもそうだけど)ほど気に入っていた。

ウズベキスタンのスザニもかなり好きな一枚だった。白地に大胆な文様のサマルカンドのスザニは好きで、特にティーポットのデザインはかわいらしくて気に入っていた。

手放した以上、未練を残してはいけないんだと自分に言い聞かせている。絨毯屋さんの人たちが使う「嫁入り」という表現はあまり好まないし、自分では使わないと決めている。それでもふと「あの一枚は・・・」と思い出すことはあるだろう。人生をほんの少し豊かにしてくれた一枚に出会えたことに感謝するとともに、その一枚が誰かにとってもそうであればうれしいと思う。
終了しました 2011年展示会
会場風景はこちらでご覧いただけます。
6日間で素敵な人たちに出会うことができて、今年も開催してよかったと思いました。来てくださった人たちの熱心さを感じて「もっと精進しないといけないなあ」と思いましたし、さらりとした気遣いがとても嬉しかったです。また、今回は榊さんといっしょにできて、とても勉強になったし、楽しかったです。

↓ 下記JPEGファイルをクリックすると拡大され、場所等の情報が見やすくなります。
【検索キー】 絨毯 キリム ラグ スザニ 民族衣装 アフガニスタン イラン パキスタン ウズベキスタン トルクメニスタン 中央アジア 西アジア シルクロード 染色 染織 織物 縞 骨董 オールド アンティーク ギャベ ギャッベ 遊牧民 トライバルラグ 部族絨毯 奈良 京都 大阪 関西 展示会 販売 トルクメン バルーチ バローチ カシュガイ ハムセ クルド バクティヤリ バフティヤリ シャーセヴァン シャーセバン タイマニ
6日間で素敵な人たちに出会うことができて、今年も開催してよかったと思いました。来てくださった人たちの熱心さを感じて「もっと精進しないといけないなあ」と思いましたし、さらりとした気遣いがとても嬉しかったです。また、今回は榊さんといっしょにできて、とても勉強になったし、楽しかったです。

↓ 下記JPEGファイルをクリックすると拡大され、場所等の情報が見やすくなります。

【検索キー】 絨毯 キリム ラグ スザニ 民族衣装 アフガニスタン イラン パキスタン ウズベキスタン トルクメニスタン 中央アジア 西アジア シルクロード 染色 染織 織物 縞 骨董 オールド アンティーク ギャベ ギャッベ 遊牧民 トライバルラグ 部族絨毯 奈良 京都 大阪 関西 展示会 販売 トルクメン バルーチ バローチ カシュガイ ハムセ クルド バクティヤリ バフティヤリ シャーセヴァン シャーセバン タイマニ
2011展示会「西アジアの絨毯とキリム」 会場風景
東日本大震災があり、こんなときに展示会をしていいのだろうか、とふたりとも悩みましたが、前を向いて歩いていきたいので予定通り開催することにしました。
正午頃に榊さんと合流し、ふたりで飾り付けをしていました。ふたりとも「バランスよく」ということを意識して、こうしたほうがいい、と意見を出し合いました。それはなかなか楽しい時間でした。
階段を上がって入ってこられて最初に見える壁には可愛らしい小ぶりのものを展示しました(写真1枚目)。ハムセ、シャーセヴァン、カシュガイ、トルクメン、ルル、バクティヤリ、アフシャール、クルド、バルーチ。

その横のパネルにはふたりが好きなものを1点ずつ展示しました(写真2枚目)。榊さんはイラクのマーシュアラブの布、僕はシャーセヴァンのストライプのジャジム。

窓際にはスザニ、絣(イカット)を展示しました(写真3枚目)。クルドのソフレの上にはキリムを、6平米のトルクメン絨毯(アフガン・カルキン周辺)の上にはトルクメンのらくだ飾りやクッション、スザニなどを。ただし、これらは時間があるときに少しずつ整理したいと思います。

トルクメン絨毯を壁とディスプレイ台に飾りました(写真4枚目)。そこには榊さんの奥さんが作られたジャジムのバッグや布、帽子などを置いています。

トライバルラグの専門書やイランやパキスタンで買った写真集もご自由にご覧いただけます(写真5枚目)。

ソフレやサドルバッグの数々。その向こうにはアンティークのトライバルラグを展示しました(写真6枚目)。ハムセ、バルーチ、トルクメン。どれも見ごたえがありますよ。

この壁はシックなバルーチでまとめました(1点クルドのジャジムが混じっていますが・・・)。榊さんが大好きなテイムリーのアンティーク絨毯、僕が気に入っているバルーチのバッグフェイスとバーリシト(写真7枚目)。

この壁はお互いが最も好きなものを飾ろう!ということで、榊さんはシャーセヴァンのマフラッシュ・サイドパネルとアフシャールのバッグフェイスを、僕はヨムート・トルクメンのアスマリクを飾りました(写真8枚目)。

まとまりがあり、見ごたえのある展示だと思います。ただ、量が多すぎて「こんなに持ってこなくてもよかったかなあ・・・」と反省はしましたが、ひとりでも多くの人に見てもらいたいのでついついやりすぎてしまいました。ふたりとも見せたがりなんですね。若い女性でもないのに・・・。
お買い求めやすい価格のジャジムもありますよ(写真9枚目)。オリジナルサイズのジャジムも持っていますので、興味のある方はおっしゃってください。

最近、悲しいニュースが多かったので晴れやかな気分になれませんでしたが、オリジナルの毛織物に囲まれると不思議と気持ちが落ち着き、元気になってきました。「こんなご時世だから行くのはやめよう」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、お近くで興味があれば是非見に来ていただきたいと思います。
正午頃に榊さんと合流し、ふたりで飾り付けをしていました。ふたりとも「バランスよく」ということを意識して、こうしたほうがいい、と意見を出し合いました。それはなかなか楽しい時間でした。
階段を上がって入ってこられて最初に見える壁には可愛らしい小ぶりのものを展示しました(写真1枚目)。ハムセ、シャーセヴァン、カシュガイ、トルクメン、ルル、バクティヤリ、アフシャール、クルド、バルーチ。

その横のパネルにはふたりが好きなものを1点ずつ展示しました(写真2枚目)。榊さんはイラクのマーシュアラブの布、僕はシャーセヴァンのストライプのジャジム。

窓際にはスザニ、絣(イカット)を展示しました(写真3枚目)。クルドのソフレの上にはキリムを、6平米のトルクメン絨毯(アフガン・カルキン周辺)の上にはトルクメンのらくだ飾りやクッション、スザニなどを。ただし、これらは時間があるときに少しずつ整理したいと思います。

トルクメン絨毯を壁とディスプレイ台に飾りました(写真4枚目)。そこには榊さんの奥さんが作られたジャジムのバッグや布、帽子などを置いています。

トライバルラグの専門書やイランやパキスタンで買った写真集もご自由にご覧いただけます(写真5枚目)。

ソフレやサドルバッグの数々。その向こうにはアンティークのトライバルラグを展示しました(写真6枚目)。ハムセ、バルーチ、トルクメン。どれも見ごたえがありますよ。

この壁はシックなバルーチでまとめました(1点クルドのジャジムが混じっていますが・・・)。榊さんが大好きなテイムリーのアンティーク絨毯、僕が気に入っているバルーチのバッグフェイスとバーリシト(写真7枚目)。

この壁はお互いが最も好きなものを飾ろう!ということで、榊さんはシャーセヴァンのマフラッシュ・サイドパネルとアフシャールのバッグフェイスを、僕はヨムート・トルクメンのアスマリクを飾りました(写真8枚目)。

まとまりがあり、見ごたえのある展示だと思います。ただ、量が多すぎて「こんなに持ってこなくてもよかったかなあ・・・」と反省はしましたが、ひとりでも多くの人に見てもらいたいのでついついやりすぎてしまいました。ふたりとも見せたがりなんですね。若い女性でもないのに・・・。
お買い求めやすい価格のジャジムもありますよ(写真9枚目)。オリジナルサイズのジャジムも持っていますので、興味のある方はおっしゃってください。

最近、悲しいニュースが多かったので晴れやかな気分になれませんでしたが、オリジナルの毛織物に囲まれると不思議と気持ちが落ち着き、元気になってきました。「こんなご時世だから行くのはやめよう」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、お近くで興味があれば是非見に来ていただきたいと思います。
中国のアンティーク絨毯
奈良市内の本屋で手に取った情報誌で中国のアンティークカーペット展が開催されていることを知り、さっそくあーとさろん宮崎へ行ってきた。
こちらでも内モンゴルの絨毯が紹介されているが、こんな絨毯がかなりまとまって展示販売されていた。
「すごいですね~!!あるところにはあるんですね~!!」と言ったら
「こんなのは世界中のどこに行ってもないよ。幻と思っておいたほうがいいね」とかわされてしまったが、日本でもこんなすごいコレクションを見ることができるなんて思ってもみなかった。
ずいぶんと前にまとまって購入されたようで、そのうち四分の三はすでに売れてしまったとのことであったが、こういう絨毯が日本に2,300枚くらい出回っているんだ、と知りびっくりしたのだった。
チベットのいい絨毯もあったし、ホータンの古い絨毯もあったけど、包頭あたりで作られた藍染の絨毯が僕の好みにあった。縦糸は綿だがパイルはウール。面白かったのは、白に見えたパイルも実はほんのわずかに藍で染められたものなんだということ。「瓶覗き」に近い色なのだろうか。「ぼかしの技術」とおっしゃっておられたが、日本人がすっと入っていける世界だった。
欲しいと思ったが、簡単に買える値段じゃなかったから見るだけでしたが、久しぶりに素晴らしいラグコレクションを見せてもらってとても元気になった。
こちらでも内モンゴルの絨毯が紹介されているが、こんな絨毯がかなりまとまって展示販売されていた。
「すごいですね~!!あるところにはあるんですね~!!」と言ったら
「こんなのは世界中のどこに行ってもないよ。幻と思っておいたほうがいいね」とかわされてしまったが、日本でもこんなすごいコレクションを見ることができるなんて思ってもみなかった。
ずいぶんと前にまとまって購入されたようで、そのうち四分の三はすでに売れてしまったとのことであったが、こういう絨毯が日本に2,300枚くらい出回っているんだ、と知りびっくりしたのだった。
チベットのいい絨毯もあったし、ホータンの古い絨毯もあったけど、包頭あたりで作られた藍染の絨毯が僕の好みにあった。縦糸は綿だがパイルはウール。面白かったのは、白に見えたパイルも実はほんのわずかに藍で染められたものなんだということ。「瓶覗き」に近い色なのだろうか。「ぼかしの技術」とおっしゃっておられたが、日本人がすっと入っていける世界だった。
欲しいと思ったが、簡単に買える値段じゃなかったから見るだけでしたが、久しぶりに素晴らしいラグコレクションを見せてもらってとても元気になった。
ドイツにいってしまったのか
とある国でかつて見たことがある絨毯が今はドイツにある。僕がそれらを見たのは旅を終えようとして資金がないときだった。絨毯屋のGからは一枚購入しただけだったが、彼が「なあ、いいバルーチの絨毯を持ってんだけど、見るか?」と言ってきた。「ああ、もうお金がないけど、見せてほしいな」と僕が答えると彼は自宅から数枚を持ってきた。
3枚は僕の好みであり、ほしいと思った。お金がなかったことも買わなかった理由のひとつだったけど、ある人に払った金額は後日送金することにして、そのお金で買えないことはなかった。このタイミングをのがすともう手に入らないだろうとわかっていたけど、僕は結局それらを買わなかった。
ずいぶんと迷っていた。すこし外の空気を吸おうを思って店舗の外に出たとき、「おい、もう十分なほど買っただろ。このへんでやめとけよ」ともうひとりの自分の声を聞いたような気がする。たしかにその旅で僕はずいぶんとお金を使っていた。だから、お金がなくなったときを引き際にしておかなければならないと思った。チャンスがふたたびめぐってくることはないかもしれないけど、今回はもういいのかもしれないと思うようになったのだった。
あのとき見た3枚を思い出すことがあった。そのうちの1枚とそのとき見たものがドイツ在住のモハンマド・テヘラニーのところにある。そうか、彼のところにいってしまったか。まだ現地に残っていてほしかったけど、やはりこれくらいのいい絨毯はすぐ買い手が見つかるんだな、とあらためて思ったのだった。
パイルは磨り減っているけどとても好きだった一枚がこれ。いまはドイツのディーラーが持っている。
僕のこころはあまり動かされなかったけど、これもドイツのディーラーが持っている。

3枚は僕の好みであり、ほしいと思った。お金がなかったことも買わなかった理由のひとつだったけど、ある人に払った金額は後日送金することにして、そのお金で買えないことはなかった。このタイミングをのがすともう手に入らないだろうとわかっていたけど、僕は結局それらを買わなかった。
ずいぶんと迷っていた。すこし外の空気を吸おうを思って店舗の外に出たとき、「おい、もう十分なほど買っただろ。このへんでやめとけよ」ともうひとりの自分の声を聞いたような気がする。たしかにその旅で僕はずいぶんとお金を使っていた。だから、お金がなくなったときを引き際にしておかなければならないと思った。チャンスがふたたびめぐってくることはないかもしれないけど、今回はもういいのかもしれないと思うようになったのだった。
あのとき見た3枚を思い出すことがあった。そのうちの1枚とそのとき見たものがドイツ在住のモハンマド・テヘラニーのところにある。そうか、彼のところにいってしまったか。まだ現地に残っていてほしかったけど、やはりこれくらいのいい絨毯はすぐ買い手が見つかるんだな、とあらためて思ったのだった。
パイルは磨り減っているけどとても好きだった一枚がこれ。いまはドイツのディーラーが持っている。

僕のこころはあまり動かされなかったけど、これもドイツのディーラーが持っている。

夢見ごこちがいい

アフガニスタンのある街で友人の部屋に泊めてもらったときの写真。彼が枕に使っているのがバーリシトと呼ばれるもの。「ヤスもこれを使え!」と言うもんだからそれで寝たけど、けっこう気持ちよかったなあ。
ルーツ
少し前にバローチとシャーセヴァンの文様について書いたが、トーマス・コールのコレクションにもよく似たものがある。これはイランのバクティアリ族のものらしい。
今、James Opie著の「Tribal Rugs」を読んでいる。そのなかで取り上げられているテーマが「Animal-head」の文様で、中央アジア、イラン、トルコ、コーカサスと地域・部族ごとに文様は違うがそのルーツはルリスタンではないかということから考察している。とても面白くこれを読んでいるが、見れば見るほどルル/バクティアリのものを欲しくなってくる。CaffetribeのSさんにルル/バクティアリの素晴らしいサドルバッグを見せてもらった(今、これはあるコレクターのところにあるらしい)がそんなものはもう現地にもないかもしれない。
アニマル・ヘッドの文様と八角形の連続文様は明らかに別のものだけどザグロス山脈あたりをルーツとして派生したということもありえるのかな?
今、James Opie著の「Tribal Rugs」を読んでいる。そのなかで取り上げられているテーマが「Animal-head」の文様で、中央アジア、イラン、トルコ、コーカサスと地域・部族ごとに文様は違うがそのルーツはルリスタンではないかということから考察している。とても面白くこれを読んでいるが、見れば見るほどルル/バクティアリのものを欲しくなってくる。CaffetribeのSさんにルル/バクティアリの素晴らしいサドルバッグを見せてもらった(今、これはあるコレクターのところにあるらしい)がそんなものはもう現地にもないかもしれない。
アニマル・ヘッドの文様と八角形の連続文様は明らかに別のものだけどザグロス山脈あたりをルーツとして派生したということもありえるのかな?
バローチからシャーセヴァンへ
僕が持っているホラサーン・バローチの絨毯のフィールド部分の文様はシャーセヴァンのものにも見られる。写真は「SUMAK BAGS of Northwest Persia & Transcaucasia」から引用させていただいた。これらはKhamsehという地域(首都テヘランから西に200~300kmくらいのところ)のもの。シャーセヴァンはイラン北西部からコーカサス地方に暮らす民族であり、定住する人と移動を続ける人がいるようだ。現地を歩いていないからそれがどれくらいの比率かわからないが、定住しない人たちは年々減っているのはたしかだと思う。

↑ サドルバッグの袋表(19世紀後半)
イラン北西部のシャーセヴァンと北東部のバローチの毛織物にこのようによく似た文様が見られるのはなぜだろうか。バルーチの一部が西から移動してきたことによる彼らの記憶なのか、だれかが面白いと真似て織ったものが彼らの美意識を刺激して広まったのか、共時的に起こったのか。このスタイルは西から東へ移動したのか、東から西へ移動したのか。いろいろと想像するも僕はその理由を知らない。

↑ サドルバッグ(19世紀後半)
年代ごと、部族や地域ごとの現物が大量に残っていればそこから何かがわかってくるのだろう。今の僕には現物も資料も乏しすぎるのでこの伝播のしかたについてはわからないが、一枚の絨毯からわくわくするものが自分のなかに生まれれることは楽しいことだ。なぜトライバルラグを必要以上に欲しいのか自分でもよくわからないが、つぎからつぎへとわいてくる興味がその理由のひとつかもしれない。
【参考文献】
JOHN T. WERTIME 「SUMAK BAGS of Northwest Persia & Transcaucasia」
年代は書物のそれをそのまま引用していますが、それほど古いものなのか僕はわかりません。

イラン北西部のシャーセヴァンと北東部のバローチの毛織物にこのようによく似た文様が見られるのはなぜだろうか。バルーチの一部が西から移動してきたことによる彼らの記憶なのか、だれかが面白いと真似て織ったものが彼らの美意識を刺激して広まったのか、共時的に起こったのか。このスタイルは西から東へ移動したのか、東から西へ移動したのか。いろいろと想像するも僕はその理由を知らない。

年代ごと、部族や地域ごとの現物が大量に残っていればそこから何かがわかってくるのだろう。今の僕には現物も資料も乏しすぎるのでこの伝播のしかたについてはわからないが、一枚の絨毯からわくわくするものが自分のなかに生まれれることは楽しいことだ。なぜトライバルラグを必要以上に欲しいのか自分でもよくわからないが、つぎからつぎへとわいてくる興味がその理由のひとつかもしれない。
【参考文献】
JOHN T. WERTIME 「SUMAK BAGS of Northwest Persia & Transcaucasia」
年代は書物のそれをそのまま引用していますが、それほど古いものなのか僕はわかりません。
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いつか また どこかで
by charsuq
トライバルラグの販売サイト
オールド・アンティークのトライバルラグ&テキスタイルを販売しています。値段を表示していないものもありますが、お気軽にお尋ねください。Gallery Forest
1.私へのメールはこちら。その際はタイトルに「旅と絨毯とアフガニスタン」の文字を入れてください。そうでなければ見ずに削除してしまうかもしれません。
2.写真の無断転載禁止。
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