カテゴリ:染織と民族衣装( 42 )

T016 トルクメン族の魔除け用壁飾り(?)

15年以上持ち続けていますが、どこで買ったのか、もらったのか、覚えていません。
トルコのディーラーの販売サイトには「Turkmen tribal talisman wall hanging」と紹介されています。
三角形は魔除けの意味を持ち、邪視から身を守るために用いられた刺繍物であることは間違いないでしょう。下に垂れ下がった飾りにも三角形が多用され、より強い願いが込められているような気がします。
縫い合わせた三つ編みは馬の毛、刺繍糸はシルクと思います。
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by charsuq | 2017-09-02 14:06 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

T035 アフガニスタンの子供用帽子

2006年、アフガニスタンのカブールで購入しました。

ヘッドサイズが40cm程、深さが11cm程の珍しい子供用の帽子です。
断定できませんが、ウズベク族のものではないでしょうか?

チェーンステッチで文様と境界を描き、クロスステッチで隙間を埋めています。

ペイズリーや草花を想像させる文様で、技術的にもしっかりとしたものですが、緩さがあり、見ていて楽しくなる帽子です。

裏地はわずかに破れている箇所はありますが、表側は目立った傷みがありません。

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by charsuq | 2017-08-20 11:01 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

T034 イラン・ヤズド 絹の絣

ゾロアスター教の聖地ヤズドの伝統的な絹の絣です。
柔らかさはなくシャリっとした質感。表と裏にわずかな汚れ、全体にしわがありますが、状態は比較的良好です。
1998年に隣国のパキスタンで購入しました。
織られた年代は定かではありませんが、50年は経っているように思います。
サイズ:104x110cm
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by charsuq | 2017-08-06 18:48 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

T017 ウズベク族のスザニ(刺繍)

実物の赤地の木綿布は写真よりも濃い色です。中央に描かれた幾何学文様の花、四隅に伸びる草花、刺繍物ですがボーダーがあり外周に展開する可愛らしい花々。

それほど古いものではなく1960-70年頃のものと思いますが、古布特有の匂いがあり、白地には化学染料と思われる刺繍糸のにじみがありますが、目立つ傷みがない、アフガニスタン北部に暮らすウズベク族の状態のいい小さな刺繍です。

サイズ:58x58cm(房除く)
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by charsuq | 2017-07-06 21:36 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

T032 パシュトゥン族遊牧民の刺繍 ティーポットカバー

長い旅を始めた1998年にパキスタンのクエッタで購入した一枚。懐かしい~!!

アフガニスタン南東部をテリトリーとするパシュトゥン族遊牧民の刺繍。

ティーポットの蓋として使用し、中央に結び付けられたプラスチック製のタッセルを持ち上げて使うと現地のディーラーから聞きました。

邪視よけの意味を持っているとされる鏡片を縫い付けたミラー刺繍、鎖縫い、糸を並行に刺す刺繍など多彩な技法が使われています。また縁はビーズ刺繍と金属片で飾り、四隅は貝ボタンが青いビーズに囲まれています。

刺繍糸は化学染料で染められた化繊と思われます。下地は表がシルク(?)、裏は柄の入った木綿が使われています。

パシュトゥン族遊牧民の刺繍は日本でも見ることが多いですが、この中央に房の付いたものは珍しいと思います。

サイズ:35x35cm(縁のビーズ刺繍除く)

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by charsuq | 2017-06-13 22:45 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

展示会情報「騎馬の民・トルクメン人の世界―装身具と民族衣装」

過去に書いた記事を読んでくださった広島県立美術館学芸員の福田浩子さんからメールをいただきました。12月25日まで同美術館で下記の所蔵作品展が開催されていますので、ご紹介致します。

「騎馬の民・トルクメン人の世界―装身具と民族衣装」
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by charsuq | 2011-11-14 22:24 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

島から縞へ その2

去年、東京に遊びに行ったときに「日本民藝館」を訪れました。展示品はそれぞれよかったのですが、それ以上に僕は展示のしかたが気に入りました。モノはその空間によっていかされるのでしょうか、暑い日でしたが胸のなかをさあ~っと風が吹きぬけるような爽やかさを感じました。展示品に説明がなかったのもよかったのでしょうね。

そのときに沖縄の縞物もあったような気がします。素材と配色については忘れてしまいましたが、それぞれの色がその色を強調するのではなく、気持ちいいほど調和されている、と思ったものでした。初代館長の柳宗悦氏は著書「茶と美」で縞について次のように述べています。

*


「どこの国でも作らない所はない。だが醜いものにほとんど出遭ったことがないのは何の故か。たとえ出鱈目でも法の下で織るからである。自我を出す余地が少ないからである。ほとんどすべてが救われるのはそのためだといっていい。縞ものは危険の少ない道だといえる。だから美しいものが多いのである。見厭きないのである。名物裂に縞ものが多いのは当然である。否、まだ少な過ぎる。新名物裂を選ぶとしたら、私は無銘の一番ありふれたこの縞ものの中から、容易に少なからぬ数を拾い上げることができよう。縞ものの美はもっと高く買われていい。自然が味方するものには美しさが濃い。法に護られているから確かである。」

*


と、たたみかける独特の文章ですが、なるほどなあと思うことがあります。僕が見た縞の毛織物では時代の影響でしょうか、「醜いものにほとんど出遭ったことがない」というわけではありませんでしたが、それでも「危険の少ない道」だということは感じました。「自我を出す余地が少ない」ものは特に日本人が好む世界ではないでしょうか。文様に込められたスピリットの世界と縞が同居するものも含めて、ささやかな品数ではありますが、僕が集めた縞物をご覧ください。
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by charsuq | 2010-11-19 23:02 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

島から縞へ その1

この記事は別サイトに書いたことがありますが、ご覧になっていないかたもおられると思いますので、こちらのブログでも投稿しておきます。

「島から縞へ」

2年前から沖縄の離島に行くようになったのですが、ちょうどその頃から「縞物」が好きになりはじめました(島に行くようになったから、縞が好きになったわけではなく、たまたま時期が重なっただけでしたが)。縞(シマ)はシマウマのイメージが強かったので、島(シマ)との結びつきを意識したことがなかったのですが、よく立ち寄る大阪の古本屋で買い求めた鶴岡真弓さんの「装飾する魂」を読み、「縞は島渡り」のことであることを知りました。

その本に書かれていることを一部引用しましょう。

*


室町時代から江戸時代を通じて珍重された「縞物」は、中国・明の船や南蛮船で運ばれてきた渡来の織物だった。「縞」とは「島」、つまり島渡り(舶来品)のことで、中世日本では「筋」や「隔子」と呼ばれていた平行線や格子の文様が、そのときから新しい名を得たのである。漢語の「縞」とはもともと「練絹(白絹)」のことであって中国ではこの種の文様を「柳条/条布/間布」と呼ぶ。
地色と異なる色糸を入れて平織するだけで得られる縞柄の素朴な織物はむろん「縞」以前の日本にもあった。上代には中国・朝鮮からの外来織物とは別に「綺(かんばた)」や「倭文布(しずり)」と呼ばれる在来の織物があったことが『日本書紀』や『万葉集』から知れる。「綺」は多色の色糸を合わせた杢糸で緯縞をつくり出し、「倭文布」はすなわち「筋織」で、縞織物の類だったらしい。しかし奈良時代以前の縞織物は遣っておらず、正倉院に縞模様をみせる織物がいくつか蔵されているだけである。しかも"縞"の帯の内側に花鳥とか獅子噛文が織り込まれているから、単純な「縞」柄のものとなると《経帙》や《綺》だけということになる。
平安貴族は縞柄を好まなかったから、有職織物に縞はほとんど登場しない。経(たて)に下りる二本の曲線が膨らんだり萎んだりしてできる立涌(たてわく)文様も一種の筋条デザインといえなくもないが、その内側に充填された牡丹や菊や雲とセットで見せる文様だから、簡潔な直線だけで構成する縞とは別物である。当時の絵巻物にときどき大まかな緯(よこ)縞の着物を着た下級役人や庶民が描かれているけれど、経(たて)縞は見当たらず、それは鎌倉時代でも同じであった。だから室町時代に明から「間道(かんどう)」が、桃山時代に奥島=インドや南方諸国から「唐桟(とうざん)」がもたらされたとき、それらのシンプルで美しい経縞柄は、まさに日本人にとって刺激的な文様のニューウェイヴとなった。しかもそれまでの日本には定着していなかった木綿という素材の優しい肌ざわりとカラフルな色。エキゾティシズムをそそるたくさんの要素が「縞」に織り込まれていたのである。

*


このようになにかをきっかけに身近にあるものをより知ることは面白いことであり、楽しいことです。今年になって僕がよく口にする「絨毯の向こう側」への入り口がぼんやりとではありますが見えてきたような気がしています。お会いしたとき、そこに通路が開かれると僕が感じたとき、限定された時間と空間のなかで話すことができるかもしれません。失敗するかもしれませんけどね。

つづく
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by charsuq | 2010-11-16 22:38 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

タジク族の刺繍に見る八角星

 こんな八角星もあるんですね。絨毯やキリムではなく、布に刺繍をしているものです。
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【参考文献_写真引用】 Traditional Textiles of Central Asia by Janet Harvey
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by charsuq | 2008-05-04 00:40 | 染織と民族衣装 | Comments(0)

インカの染織に見る八角星

 夜空に輝く星を五角形と思ったことはないけど、小さい頃から星を描くときはなぜか「☆」の五角形だった。なんとなくキラッとする感じがあるからか星は五角形で描くものなんだと思い込んでいた。
 しかし、絨毯に描かれるのは八角星であることが多い。英語で「eight-pointed star」と呼ばれているが、織り手が星を意識したのか、僕はよくわからない。もしかしたら、花を描いていてそれが抽象化されこのようなかたちになったことも考えられる。これについては、これからも意識してみていきたい。
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 この前の展示会である人から「プレ・インカの染織」の図録をもらった。フォルクローレを流していたから(?)か、「今度、天野博物館に行くんですよ(いや、行きたいんだったっけ)」というおばさんもいて、少しは南アメリカ大陸を思うことがあった。せっかくいただいた本もしばらくは本棚に入れたままだったが、昨日の夜に引っぱりだしてパラパラと写真をながめていた。文様がとても楽しくて、特にさまざまな鳥文様に魅せられた。そして、この八角星を見つけた。
 図録ではプレインカ時代に見られないこの八角星がインカ時代に描かれはじめる。独自の染織文化を発展させたアンデスの地で八角星の文様がどのような経緯で描かれるようになったのかいまのところ僕にはよくわからない。絨毯と同じように星と意識して織ったわけではないのかもしれない。

 西アジアとアンデスの織物に見る八角星。ペンではひどく書きにくい星であるが、遠く離れたこのふたつの地域でこのかたちが好まれたのはなにか特別な理由があるのだろうか。
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【参考文献_写真引用】 「天野博物館所蔵品による プレ・インカの染織」  京都国立近代美術館
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by charsuq | 2008-04-27 22:32 | 染織と民族衣装 | Comments(2)


いつか また どこかで


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