金剛山(モミジ谷道) 2011.8.16
今日、車を運転中に聞いていたFMラジオから2回流れたビギンの「島人ぬ宝」。歌詞を覚えていないけど、誰もいないから適当に歌っていました・・・・。この曲を聴きながらでも本文をお読みください。
連休最終日。前々回に引き続き明神平まで行って薊岳まで足をのばそうと思いでかけた。曇天なのが原因ではないが、なぜか気分が晴れない。なんなんだろう、この気分は、という違和感を抱えながら登山口まで車を走らせた。車を降りた瞬間になにか飛んでくる。しかもでかい!これはスズメバチかもしれない。登山靴を履き急ぐように歩いた。そして、登山届けを出そうと用紙に記入している最中に僕のまわりをぶ~んと飛んでくるものがある。よく見るとやはりスズメバチであり、登山届けをボックスに入れることなく、撤退した。
登山口から一歩も進まずに引き返すなんて初めての経験であるが、今日ばかりは先に進む気持ちを持てなかった。たぶん99%なんともないのだろう。しかし、自分の直感を信じるしかなく、僕は引き返したのだった。ここまで往復100km以上のガソリン代を無駄にしたなと思うが、お金にかえられない大切なものを失うとそれこそ後悔してもしきれないと自分に言い聞かせた。
さて、どうしようか。このまま家に帰る気にもならず次の行き先を考えた。初めての山はパスしたいが、いつも歩いている山も面白みにかける。そうだ、未踏の金剛山のモミジ谷道にしよう。初めてのルートだが、なんとか行けるだろうと思った。道中、大和八木周辺で通り雨にあったのが理由ではないが、前から買わなければと思っていたザックカバーを橿原のイオンモール内のモンベルで購入した。めったに使わないんだけどね。
水越峠に車をとめダイトレコースを歩き、モミジ谷入り口の標識を見つけ、沢沿いのコースを歩いた。何度も沢を渡り、自然林の残るこのコースはかなりいい!下ってくるおじさんにに「山頂はまだまだ先ですか?」とたずねたら、「まあ、お楽しみやな」と大人の答えがかえってきた。踏み跡もあり道に迷うことなく、沢歩きを楽しんだ。しばらくすると沢の分岐があり、そこで少女ふたりと年配のご夫婦が休憩していた。下の子は5歳くらいだろうか、よくこんなコースに連れてくるなあと思ったが。おじさんが「山頂はこっちだよ」と指差した方向は沢を挟んだ林だった。善良そうな人だったので、その言葉を信じて登るが、どうもこれは違うと感じ引きかえした。すると、左の沢に目印のテープを見つけたので、そちらへ進んだ。
ご夫婦は二回目で「山頂付近は急な登りですよ」とおっしゃっていた。そうなんだ、と思ったが、まさか自分が道を踏み外すとはその頃は思いもしていなかった。しばらく歩くと「金剛山山頂」と書かれてあり、もうここまでくると大丈夫だと思った。しかし、矢印の方向を「しっかりと」見ていなかった。その後も沢を正面突破していくが、テープもなく踏み跡も確認できない。あれっ?おかしいな、と思って一度は引き返すが、標識のところまで引き返すことなくずんずんと進んでいった。すると正面にブナ林が見えたので、もう山頂は近いと思い急斜面を登っていった。
おばさんが言っていた急な登りはこれなのか?これは「急な登り」のレベルを超えている・・・。たぶん、その頃に僕はルートを外れていることはわかっていたが、これを登っていくのも面白そうと思い始めていた。滑落しないようクマザサを両手でしっかりとつかんで登っていく。ズボンもシャツも両腕もどろどろになりながら、汗びしょになりながらなんとか登りきった。ふうっ~、こんなアドベンチャーな金剛山は初めてだが、かなり面白かった。ササを掻き分けて歩くと鳥居から山頂に続く舗装道路に出た。
山頂のトイレで両腕についた泥を洗い流してからベンチに座った。数分間は放心状態だった。コーヒーを飲みながらあんぱんを食べ一息つく。すると「あの四人は大丈夫だっただろうか?」と急に心配になってきた(心配されるのは道を外した僕なんだけど・・・)。20分休憩したが、彼らはまだ来ない。トイレに行ってから探しに行こうと思ったが、トイレを出たところでおじさんに再会した。
「無事でしたか!」という一言が思わず口から出てしまった。少女を見ると服装は汚れておらず、しれっとした顔で座っていた。「こんな小さな子でも登ってくるくらいですから」とおじさんはニコニコしながら答えた。そうだよな、やはりあの正面突破はルートを外れていたんだよな。でも、金剛山でもこんなに楽しいって感じることができ、僕にとってはいい山歩きだった。いつか近いうちにリベンジしたいな。
連休中にかなり走ったので給油する。しかし、財布に4850円しかない。最近はいつも2000円とかつり銭のいらないように給油しているから燃費がどれくらいかわからない。たぶん支払えるだろうが、「レギュラー満タン、ただし4850円しかないから、それ以上入るんだったらそこでとめて」と言う。結局、3850円であり心配することもなかったけど。燃費は14.2Lと悪くない。長距離を走ったが、山道をとろとろと走ってもいたし。これは最近ダンロップの転がり抵抗の低いタイヤに変えたからなのか?
【コースタイム】
水越峠駐車場地(12:00)~モミジ谷道入り口(12:40)~金剛山山頂(14:00-14:20)~水越峠駐車場地(15:50)
【注意】 今回は道を間違って登ってしまいましたが、危険ですので踏み跡を確かめてルートを外さないようにして登ってください。
連休最終日。前々回に引き続き明神平まで行って薊岳まで足をのばそうと思いでかけた。曇天なのが原因ではないが、なぜか気分が晴れない。なんなんだろう、この気分は、という違和感を抱えながら登山口まで車を走らせた。車を降りた瞬間になにか飛んでくる。しかもでかい!これはスズメバチかもしれない。登山靴を履き急ぐように歩いた。そして、登山届けを出そうと用紙に記入している最中に僕のまわりをぶ~んと飛んでくるものがある。よく見るとやはりスズメバチであり、登山届けをボックスに入れることなく、撤退した。
登山口から一歩も進まずに引き返すなんて初めての経験であるが、今日ばかりは先に進む気持ちを持てなかった。たぶん99%なんともないのだろう。しかし、自分の直感を信じるしかなく、僕は引き返したのだった。ここまで往復100km以上のガソリン代を無駄にしたなと思うが、お金にかえられない大切なものを失うとそれこそ後悔してもしきれないと自分に言い聞かせた。
さて、どうしようか。このまま家に帰る気にもならず次の行き先を考えた。初めての山はパスしたいが、いつも歩いている山も面白みにかける。そうだ、未踏の金剛山のモミジ谷道にしよう。初めてのルートだが、なんとか行けるだろうと思った。道中、大和八木周辺で通り雨にあったのが理由ではないが、前から買わなければと思っていたザックカバーを橿原のイオンモール内のモンベルで購入した。めったに使わないんだけどね。
水越峠に車をとめダイトレコースを歩き、モミジ谷入り口の標識を見つけ、沢沿いのコースを歩いた。何度も沢を渡り、自然林の残るこのコースはかなりいい!下ってくるおじさんにに「山頂はまだまだ先ですか?」とたずねたら、「まあ、お楽しみやな」と大人の答えがかえってきた。踏み跡もあり道に迷うことなく、沢歩きを楽しんだ。しばらくすると沢の分岐があり、そこで少女ふたりと年配のご夫婦が休憩していた。下の子は5歳くらいだろうか、よくこんなコースに連れてくるなあと思ったが。おじさんが「山頂はこっちだよ」と指差した方向は沢を挟んだ林だった。善良そうな人だったので、その言葉を信じて登るが、どうもこれは違うと感じ引きかえした。すると、左の沢に目印のテープを見つけたので、そちらへ進んだ。
ご夫婦は二回目で「山頂付近は急な登りですよ」とおっしゃっていた。そうなんだ、と思ったが、まさか自分が道を踏み外すとはその頃は思いもしていなかった。しばらく歩くと「金剛山山頂」と書かれてあり、もうここまでくると大丈夫だと思った。しかし、矢印の方向を「しっかりと」見ていなかった。その後も沢を正面突破していくが、テープもなく踏み跡も確認できない。あれっ?おかしいな、と思って一度は引き返すが、標識のところまで引き返すことなくずんずんと進んでいった。すると正面にブナ林が見えたので、もう山頂は近いと思い急斜面を登っていった。
おばさんが言っていた急な登りはこれなのか?これは「急な登り」のレベルを超えている・・・。たぶん、その頃に僕はルートを外れていることはわかっていたが、これを登っていくのも面白そうと思い始めていた。滑落しないようクマザサを両手でしっかりとつかんで登っていく。ズボンもシャツも両腕もどろどろになりながら、汗びしょになりながらなんとか登りきった。ふうっ~、こんなアドベンチャーな金剛山は初めてだが、かなり面白かった。ササを掻き分けて歩くと鳥居から山頂に続く舗装道路に出た。
山頂のトイレで両腕についた泥を洗い流してからベンチに座った。数分間は放心状態だった。コーヒーを飲みながらあんぱんを食べ一息つく。すると「あの四人は大丈夫だっただろうか?」と急に心配になってきた(心配されるのは道を外した僕なんだけど・・・)。20分休憩したが、彼らはまだ来ない。トイレに行ってから探しに行こうと思ったが、トイレを出たところでおじさんに再会した。
「無事でしたか!」という一言が思わず口から出てしまった。少女を見ると服装は汚れておらず、しれっとした顔で座っていた。「こんな小さな子でも登ってくるくらいですから」とおじさんはニコニコしながら答えた。そうだよな、やはりあの正面突破はルートを外れていたんだよな。でも、金剛山でもこんなに楽しいって感じることができ、僕にとってはいい山歩きだった。いつか近いうちにリベンジしたいな。
連休中にかなり走ったので給油する。しかし、財布に4850円しかない。最近はいつも2000円とかつり銭のいらないように給油しているから燃費がどれくらいかわからない。たぶん支払えるだろうが、「レギュラー満タン、ただし4850円しかないから、それ以上入るんだったらそこでとめて」と言う。結局、3850円であり心配することもなかったけど。燃費は14.2Lと悪くない。長距離を走ったが、山道をとろとろと走ってもいたし。これは最近ダンロップの転がり抵抗の低いタイヤに変えたからなのか?
【コースタイム】
水越峠駐車場地(12:00)~モミジ谷道入り口(12:40)~金剛山山頂(14:00-14:20)~水越峠駐車場地(15:50)
【注意】 今回は道を間違って登ってしまいましたが、危険ですので踏み跡を確かめてルートを外さないようにして登ってください。
by charsuq
| 2011-08-16 19:54
| 登山 葛城・金剛・紀泉
|
Comments(4)
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やまぞえ
at 2011-08-16 22:02
x
最近、よく山に登っているね。
同じ山でも、北海道とはずいぶん雰囲気が違うものです。
僕はお盆休みに道東の雌阿寒別岳に登ってきました。
生の自然が感じられ、いいものでしたよ。
同じ山でも、北海道とはずいぶん雰囲気が違うものです。
僕はお盆休みに道東の雌阿寒別岳に登ってきました。
生の自然が感じられ、いいものでしたよ。
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charsuq at 2011-08-16 22:55
やまぞえくん、元気?
最近遊んでばかりいて・・・。やっぱり山登りはいいなあと思います。
アルプスは最近行かず近場の低山を徘徊しています・・・。北海道の山は憧れで、利尻岳、礼文岳、斜里岳、羅臼岳、トムラウシなど登ってみたい山ばかりです。学生時代に登ったのは羊蹄山のみで、あの頃にもう少し登ればよかったと思うのも後の祭り・・・。
なかなか北海道に行けないけど、いつか一緒に登りたいね。
最近遊んでばかりいて・・・。やっぱり山登りはいいなあと思います。
アルプスは最近行かず近場の低山を徘徊しています・・・。北海道の山は憧れで、利尻岳、礼文岳、斜里岳、羅臼岳、トムラウシなど登ってみたい山ばかりです。学生時代に登ったのは羊蹄山のみで、あの頃にもう少し登ればよかったと思うのも後の祭り・・・。
なかなか北海道に行けないけど、いつか一緒に登りたいね。
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やまぞえ
at 2011-08-17 21:10
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charsuq at 2011-08-18 19:52
やまぞえくん、今年は沖縄ではなく北海道に行くべきだったか、と後悔しているよ。沖縄に行き始めたのは、稚内までのチケットが取れなかったからで・・・。また近況を聞かせてください。
いつか また どこかで
by charsuq
トライバルラグの販売サイト
オールド・アンティークのトライバルラグ&テキスタイルを販売しています。非売品もあり、ほとんどは値段を表示していませんが、お気軽にお尋ねください。Gallery Forest
1.私へのメールはこちら。その際はタイトルに「旅と絨毯とアフガニスタン」の文字を入れてください。そうでなければ見ずに削除してしまうかもしれません。
2.写真の無断転載禁止。
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